こんにちは、ワタクシです。
今回は台北市内の北側に位置する忠烈祠(忠烈祠・国民革命忠烈祠 (グォミングェァミンツォンレイスー)をご紹介したいと思います。
市内観光ツアーでは必ずと言っていいほど含まれる場所ですが、単独で行こうと思うと地下鉄(MRT)の駅が近くにないのでタクシーを利用するのが便利でしょう。
忠烈祠は中華民国(台湾)建国の英霊を祀った場所
ここは中華民国の革命・建国に関わった英霊を祀るための場所です。
神聖なところですので、門をくぐる時には帽子かぶっている方はとり、厳かに進みましょう。
台湾にはたくさんの忠烈祠があり、台北の国民革命忠烈祠はその中でも一番大きな忠烈祠です。
英霊というのは特に戦死者の霊を敬う言葉なのですが、ここ国民革命忠烈祠には『文烈士祠』と『武烈士祠』があります。
武烈士祠には革命・建国の為に亡くなった志士、軍人約33万人が祀られているそうです。
文烈士祠には革命・建国に関わった文化人が祀られており、山田良政が唯一の日本人として祀られています。山田良政は孫文と革命運動を支援した人物で周りの日本人協力者が孫文から離れていく中、良政だけは陸軍通訳としての職を辞してまで革命の支援を続行したそうです。
見どころは儀仗兵(ぎじょうへい・衛兵)交代式
中正紀念堂でも見ることができる儀仗兵(衛兵)交代式ですが、こちら国民革命忠烈祠でも行われています。
入口の門と大殿に2人ずつ立っている儀仗兵さんは瞬きも控えているそうで、マネキンのようにピクリとも動きません。
毎時ちょうど1時間に1度行われる交代式は引率の兵士と交代する兵士が隊列を組んで、大門から大殿に向かって銃剣を手に行進します。
大殿に到着すると、儀杖兵は任務に就いていた衛兵2名と合流して、殿内の位牌に向かい敬礼。その後、銃を交換と儀式を行い、2名の交代は完了です。
大殿で引き返し門に到着すると門番の任務に就く2人と交代です。
交代式の所要時間は約20分間。なかなか大変な儀式ですよね。
ちなみに 儀仗兵に選ばれるのはかなり条件が厳しいようです。
背の低い者、肥満体の者は駄目で身長175cm – 195cm、体重65kg±1kgが条件。高卒以上で犯罪歴がなく、その上に厳しい訓練が課せられ、それを耐え忍んだ兵士だけが儀仗兵になれるそうです。
儀仗兵は半年ごとに陸・空・海軍のいずれかの軍隊が担当し、制服の色が陸軍は深緑、海軍は夏服が白、冬服は黒、空軍は青。
行く度に訪れて制服の変化を楽しむのもイイですよね。
国民革命忠烈祠の場所は台湾護国神社という日本の神社跡地
実はこの国民革命忠烈祠のある場所は台湾が日本統治下だったころ台湾護国神社という神社がありました。
靖国神社の祭神の中から台湾に縁故ある殉難者を祭神としていたそうです。
現在の忠烈祠は第二次世界大戦終戦後の1945年に台湾護国神社を取り壊し、1969年に北京紫禁城を模して建設されたものです。
出典:鎮座紀念臺灣護國神社 (鎮座紀念臺灣護國神社)
日本統治下の台湾には台湾護国神社以外にも台湾神宮や台南神社といった日本の神社が存在し、最終的に公式な神社は66社、他に非公認の神社が200社以上あったといわれています。
かつての神社のほとんどは取り壊し、または改築され、忠烈祠となっています。
今回ご紹介した国民革命忠烈祠以外にも 高雄市忠烈祠や 桃園市忠烈祠、新北市忠烈祠といった忠烈祠は台湾中にたくさんありますので、そういった歴史の背景を知り、感じながらお参りしてみるのも良いかもしれませんね。
以上、国民革命忠烈祠 のご紹介でした。
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31日台北入りです